ここ数日のトレンド転換によって含み損を抱えている人も多いことでしょう。
相場で生き残る為に重要なトレード手法ですが、逆張りを使う人がよくいます。
それも初心者に非常に多い。なにを隠そう私もその一人でしたから気持ちはよくわかります。
しかしながら、逆張りをしてる限り絶対に勝てるようにはなりませんし利益を残す事は不可能です。
そんなことはない、逆張りで稼いでいる人をおれは知ってるぞ!
と言いたい人もいるでしょう。
しかしそんな実在するかもわからない人を追いかけるのは結構ですが、実際にあなたが勝てなければ意味はないわけです。
実際問題、逆張りをする事でここ数日の相場で大損をくらっているのではありませんか?
まだ含み損かもしれませんが、もし順張りで乗れてれば大きく利益を出すことができていたわけです。
しかし頑なな逆張り思考があるゆえ、大きな利益を逃してしまうわけですね。
ではここ数日のチャートで振り返りましょう。

逆張りをし続ける限りなぜ稼げないか?
答えは簡単ですよね。
トレンド転換した時に一気にすべてやられるからです。
逆張りする人の思考は決まっていて、必ずナンピンします。
それも資金が底をつくまでずっとナンピンし続けます。
まだ今回のような5円程度の幅なら耐えられる人も多いでしょうし、大きな足でみればまだまだ下げの流れの中にいるわけですので、逃げられる人もいるでしょう。
しかし問題はここ数日のような相場ではありません。
これから来るであろうEU離脱問題、あの数年前の大暴落、一気に30円近く動いたわけですがあそこまでの動きにならないとは限りませんからね。
つい最近の話ですよ。あの時の事をもう忘れたのでしょうか?
トランプラリーの2016年末の相場も凄かったですよね。
押しがなかなかつけられずにどんどん上がっていきました。
例え今回は生き残れたとしても、もし今回の倍、2倍、3倍の動きになっても耐えられますか?
仮に150円、160円、170円とそのままずっと上げ続けられても耐えられますか?
逆に120円、110円、100円なんて事になっても大丈夫なのでしょうか?
大丈夫なわけありませんよね。
そもそもそんな効率の悪い事をするよりも、さっさと順張りの流れに乗ったほうが儲かります。
ではなぜ逆張りをしてしまうのか?
これは非常に簡単です。
値ごろ感トレードをしてしまうからです。
1円下げたから少し戻るだろう、とか。
2円上げたんだからここまでは戻るだろう、とか。
でもそれって、一体なんの基準ですか?
相場には押しや戻りをつける義務はありませんよ。
つまり、押しや戻りをつけずにそのまま5円、10円上げる時もあれば下げる時もあります。
それがいつくるか、はわかりませんけどね。
それでもいつか必ずそういう日が来ます。
そういう日が来たとしても生き残れますか?
大事なお金を残す事ができるでしょうか?
いつも言っているように、トレードに終わりはありません。
今年儲かったからもう終わり、なんて事はないのです。
今年儲かったら来年も儲けたくなりますよ。それが人間です。
1億稼げたらもう1億欲しいですよね?私ならほしいです。あなたも欲しいはずです。
だって1億稼げたんだから、もう1億ぐらい楽勝に稼げるでしょ?
1億なんて言わずに2億でも3億でも稼げるんですよ。パソコンとスマホで稼げるわけです。
そんな世界にいるのに、トレードに終わりがありますか?
あるわけありません。
そんな終わりのない世界の中で逆張りをする、この危険性に早く気付いて変えていかなければ絶対に生き残れません。
私もこの逆張り思考を治すのに数年掛かりました。
1年や2年で治ったわけではありません。もっともっと長い年月が掛かったからよくわかるのです。
タバコや酒がやめられないのと同じで、この「思考」というものを変えるのは容易ではありません。
特に逆張りのような、普段は稼げる方法、をやめる事は非常に難しいです。
逆張りやナンピンって、普段の相場なら稼げてしまうんですよ。
だってトレンドが出ない相場、レンジ相場、こういう時は逆張りやナンピンでいくらでも稼げてしまいますよね。
これが酒や薬と同じで、中毒性があるのです。
得られるものがお金ですからね。これはやめられませんよ。
逆張りやナンピンをする事で大金が手に入るわけです。
そして徐々にお金が貯まっていくと、レバレッジを増やしていきます。
そしてハイレバでどんどん危険なトレードをするようになります。
はじめは1000円ぐらいで満足していたのに、1万円、5万円と毎日稼げるようになっていくとだんだん感覚がマヒしてきます。
そしてもっと元手を増やそう、もっといける、もっともっと、とどんどん泥沼にハマっていくのです。
そして気付いた時に、大きなトレンド転換の波に飲まれてしまうのです。
その波の大きさはとても乗り越えられるものではない。
そして次から次へと、どんどん大きな波が待ち構えています。
それでもナンピンという手こぎボートのようなもの、米軍の戦闘機に竹ヤリで挑んだ日本人のように、最後は一撃ですべてを奪われてしまうのです。
それまでに何年掛かるかはわかりません。
逆張りナンピンで今年も来年も億を越える額を稼ぐ人もいるでしょう。
しかし数年後に同じように稼いでいるか、10年、20年後にも稼ぎ続けているかというと、絶対に不可能です。
ただ、逆張りをプロとして極めれば別ですよ。
そしてナンピンではなくちゃんとロスカットができて、ルールが徹底されているなら話は変わってきます。
ただいずれにしても効率が悪い。
ヘッジファンドのようなパイが違うものは別です。
しかし個人トレーダーがヘッジファンドの真似をしても稼げるわけがないのです。
個人トレーダーがやるべきことは、大きな波にのって利益のおこぼれをもらうこと。
つまりはハイエナのようにライオンが仕留めた餌を都合のいいように奪っていくのです。
これが個人トレーダーのやるべきことであって、ハイエナはライオンにはなれませんし、相場の世界は世界中のヘッジファンドやAI、政府、国、ライオンや恐竜クラスが牛耳っているわけです。
その真似事をしても勝てるわけがないでしょう。
このあたりの理論は本当に勉強が必要です。学んで学んで、貪欲に学び続けることです。
それが知識となり力となるのです。
そんなわけで、逆張りをしてる限り勝てるトレーダーにはなれない理由を書きました。
よくよく勉強して下さい。理解できるまで何度も何度も読んで下さい。
下手な投資本を読むよりもこれを何度も読んだほうが勉強になる事は間違いありません^^